なぜ子供は歯医者を嫌がる?家庭での準備・慣れる期間や回数について

こんにちは。横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」です。

歯医者を嫌がる子どものイメージ

子供が歯医者を嫌がる理由を理解し、安心して受診できる環境を整えることは、保護者にとって大切な役割です。

「歯医者に行くよ」と伝えただけで泣き出したり、診療室の前で足が止まってしまったりする姿を見ると、どう接すればよいのか迷う場面もあるでしょう。子供が感じる不安には、未知の環境への緊張や過去の経験、周囲の言葉など、さまざまな要素が関わっています。

この記事では、子供が歯医者を嫌がる主な理由、年齢による反応の違い、家庭でできる準備、嫌がったときの避けたい対応、慣れるまでの期間や回数、さらに歯科医院で行われている工夫について解説します。親子で落ち着いて受診するためのヒントとして役立ててください。

子供が歯医者を嫌がる主な理由

子供が歯医者を嫌がる主な理由

子供が歯医者を嫌がる背景には、単なる気分だけではありません。まずはその理由を知ることが、適切な関わり方を考えるうえで重要です。

未知の場所や道具への不安

歯科医院は、子供にとって普段の生活とは異なる独特な空間です。診療台やライト、機械音、消毒液のにおいなど、初めて見るものが一度に目に入ることで緊張が高まりやすくなります。何をされるのか分からない状況は、子供にとって大きな不安につながるといえるでしょう。

過去の痛みや不快な経験

以前の受診で痛みを感じた、口を長く開けてつらかったなどの経験があると、次回も同じことが起こると予測して警戒心が強くなる場合があります。待合室の音やにおいなど、些細な刺激が記憶を思い出させることもあります。

周囲の言葉や態度の影響

保護者が緊張している様子や、「痛くないよ」といった声かけが、子供にとっては逆に痛みを意識するきっかけになることもあるでしょう。また、兄弟や友人の体験談が不安を増幅するケースも見られます。

体調や疲れによる影響

眠い、空腹、疲れているといった状態では、普段より気持ちの切り替えが難しくなります。体調が整っていない日は、診療への協力が得にくいこともあるため、受診時間の選び方も大切です。

年齢別に見る嫌がり方と関わり方の違い

年齢別に見る嫌がり方と関わり方の違いのイメージ

子供の発達段階によって、歯医者への反応や不安の表し方は大きく異なります。年齢に合わせた関わり方を知っておくと、よりスムーズに受診できるようになります。

乳幼児期(1〜3歳頃)

言葉での説明が十分に理解できないため、見知らぬ人に口の中を触られること自体に強い抵抗を示します。泣く、体を動かす、保護者にしがみつくなどの反応は自然なもので、無理に理解させようとする必要はありません。

短時間で終えられる診療計画を、歯科医院と相談することが現実的な対応といえます。

幼児期(4〜6歳頃)

この時期の子供は、簡単な説明であれば理解できるようになるため、事前に見通しを持てることで不安が和らぎやすいといえます。ただ、想像力が豊かなために痛みへの恐怖をふくらませてしまうこともあるでしょう。

そのため、できたことを一つひとつ認めながら関わることが大切です。安心感が積み重なることで、前向きな気持ちが育ちやすくなります。

学童期(7歳以降)

この頃には治療の必要性を理解しやすくなりますが、過去の経験や友人の話から苦手意識が固定化している場合もあります。何が嫌なのかを本人の言葉で聞き取り、納得できる部分を自分で選ばせるなど、診療に参加している感覚を持てるようにすると気持ちを整えやすくなることが多いでしょう。

歯医者に行く前に家庭でできる準備

歯医者に行く前に家庭で準備をしている親子

家庭での関わり方は、受診時の安心感につながります。ただし、完璧に心の準備をさせる必要はありません。子供の性格や年齢に合わせて、無理のない範囲で進めましょう。

絵本や動画で雰囲気を伝える

歯医者を題材にした絵本や動画などを見せておくと、未知の環境への抵抗感をやわらげることができます。診療の様子をあらかじめイメージできるため、初めての受診でも安心しやすくなるでしょう。

ぬいぐるみを使って歯磨き遊びをするのも、口を開ける練習として自然に取り入れられる方法です。

ポジティブな声かけを意識する

「痛くないよ」「怖くないよ」といった否定形は、かえって恐怖を連想させる場合があるため、「歯をきれいにしてもらおうね」など、前向きな表現を選ぶことが望ましいでしょう。また、通院を罰や交換条件として扱う言い方は避けましょう。

受診の流れを簡単に伝える

「先生がお口の中を見るよ」など、短く分かりやすい説明は不安の軽減につながります。ただし、処置内容は歯科医院によって異なるため、家庭で決めつけた説明は避けるほうが安心です。

体調を整えて来院する

睡眠不足や空腹は不機嫌につながりやすく、診療への協力が得にくくなります。受診当日は余裕を持って行動しましょう。

子供が暴れる・泣くときにやってはいけないこと

子供が暴れる・泣くときにやってはいけないことを紹介している人

診療室で泣いたり体を動かしたりする姿を見ると、保護者も戸惑いや焦りを感じるものです。しかし、その場で慌てて無理に落ち着かせようとすると、かえって恐怖心を深めることもあります。

ここでは、子供が不安を感じているときに避けたい対応と、安心につなげるためのポイントを紹介します。

無理に押さえつけない

恐怖心が強い状態で体を押さえつけられると、歯医者への苦手意識が深く残る可能性があります。安全確保のための最小限の対応は必要ですが、力づくで進めることは避けるべきです。

嘘の約束や断言をしない

同じ「痛くないよ」でも、「注射はしないよ」「絶対に痛くないよ」のように言い切ると、実際に刺激を感じたときに「嘘をつかれた」という不信感につながります。つらいときは先生に伝えてよいことを話しておくほうが安心です。

脅すような言葉を使わない

「言うことを聞かないと怒られるよ」といった言葉は、歯医者を怖い存在として記憶させるおそれがあります。歯科医院を怖い場所として印象づけると、次回の受診への抵抗が強くなることがあるため、安心できる言葉で落ち着かせるようにしましょう。

ご褒美だけに頼らない

受診後の楽しみを用意すること自体は問題ありません。ただし、ご褒美だけで我慢させるより「よく口を開けられたね」「先生の話をよく聞けたね」など、診療に取り組めたことを具体的に褒めるほうが、本人の経験として残りやすいでしょう。

子供が歯医者に慣れるまでの期間・回数

子供が歯医者に慣れるまでの期間を示すためのカレンダー

歯医者に慣れるまでにかかる期間や回数は、子供によって大きく異なります。目安を知っておくことで、保護者の気持ちも少し楽になるでしょう。焦らず、その子のペースに合わせて進めることが大切です。

慣れるまでの目安と進め方

数回の通院で落ち着いて座れるようになる子もいれば、半年ほどかけて少しずつ慣れていく子もいます。性格や過去の経験によって差があるため、周囲と比べる必要はありません。

「何回で慣れる」と決めるよりも、診療台に座れた、口を開けられたなど、小さな変化を見つけながら進めていくことがポイントです。

痛みがあるときの対応と継続のコツ

虫歯による痛みや腫れがある場合は、慣れるのを待たずに受診することが望ましいです。痛みを放置すると症状が進行し、治療が複雑になることもあります。必要な処置を受けながら、できるだけ安心できる雰囲気で進めてもらいましょう。

また、一度嫌がったからといって受診を控えていると、苦手意識が強く残ることがあります。短い間隔で通院し、少しずつ良い体験を積み重ねていくことで、自然と慣れていくケースが多いといえます。

歯医者でできる対策

歯医者でできる対策のリストアップ

歯科医院でも、子供が安心して受診できるようさまざまな工夫が行われています。

段階的に慣れていけるようにする

緊急時を除き、初回からいきなり治療を行うのではなく、椅子に座る練習やライトを当ててみる練習など、段階を踏んで進める方法が広く用いられています。少しずつできることを増やし、無理のない形で治療につなげていきます。

Tell-Show-Do法による説明をする

小児歯科で広く用いられている行動管理技法で、言葉で説明し(Tell)、実際に見せ(Show)、最後に行う(Do)という順序で進めることで、未知の体験を減らし、心の準備を整えやすくなります。ミラーを「お口の中の鏡」と呼ぶなど、器具に親しみやすい名前をつけるといった工夫も行われています。

子供に合わせた声かけや進め方をする

子供の反応を見ながら短い言葉で説明したり、できたことを具体的に伝えたりすれば、安心感を得やすくなります。順番や時間を調整できる場合もあるため、事前に状況を伝えておくと良いでしょう。

専門的な対応を検討する場合もある

どんなに工夫しても、子供の不安が強くて通常の診療が難しい場合もあります。そんなときは、小児歯科で行われる特別な方法を取り入れることがあります。たとえば、気持ちを落ち着けるための笑気ガスを使った鎮静法や、必要に応じて全身麻酔を行うケースなどです。

これらの方法はすべての歯科医院で対応できるわけではありませんので、気になる場合は事前に相談して見ましょう。

まとめ

歯医者を嫌がる子どものイメージ

子供が歯医者を嫌がる理由は、未知の環境への不安や過去の経験、周囲の言葉、体調など多岐にわたります。年齢に応じた関わり方を意識しながら、家庭でできる準備を整えることで、少しずつ安心して受診できるようになるでしょう。

泣いたり嫌がったりする場面でも、押さえつけや脅し文句は避け、落ち着いた態度で寄り添うことが大切です。慣れるまでの期間には個人差がありますが、段階的に良い体験を積み重ねることで、無理のない通院習慣につながります。

医院側の工夫と合わせて、子供のペースを尊重しながら受診を続けていきましょう。

お子さまの歯科受診を検討されている方は、横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、予防歯科や虫歯・歯周病治療、根管治療やインプラント治療などさまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、Web予約もお受けしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

清水 勇策 院長

■この記事の監修者

清水 勇策 院長

経歴
  • 平成22年 神奈川歯科大学卒業
  • 平成23年 神奈川歯科大学付属病院にて研修医4ヶ月
  • 平成23年 県内歯科医院にて研修8ヶ月
  • 平成24年 東京医科歯科大学歯周病科 入局
  • 平成24年 都内歯科医院にて非常勤勤務
  • 平成27年 港南区 横浜デンタルオフィス 勤務
  • 令和元年 神奈川区 横浜駅きた西口歯科 開業
所属・所属勉強会
  • 日本歯周病学会 認定医取得 (専門医資格習得のため継続して専門機関との連携を取っております)
  • 日本顕微鏡歯科学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本歯内療法学会
  • NPO法人「科学的なむし歯・歯周病予防を推進する会」 Promoting Scientific Assessment in Prevention of Tooth Decay and Gum Disease(PSAP)
  • 神奈川区歯科医師会(学術理事)
  • インプラント勉強会:Hong Connect
  • AFD(The academy of future dentistry)
  • 【特定非営利活動法人 日本歯周病学会】指定研修機関 寺子屋塾

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