重度の虫歯治療:歯の神経を残す治療⑤

横浜駅きた西口歯科 院長の清水勇策です。
記事の更新が滞っておりましたが、またコツコツと掲載させて頂けたらと思います。
前回までに生活歯髄温存療法が上手くいくためのポイントの1つとして良好な結果が得られる状態なのか診断する必要があるということを述べてました。
1つ目のポイントは「診断」
そして2つ目のポイントは歯の修復をする際に前回記載させて頂いた良好な接着を獲得することです。
このために重要になるステップが「ラバーダム防湿を行うこと」です。
耳馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。
ラバーダム防湿をすると写真のような状態になります。
また、読んで字のごとく湿り気を排することができます。
怪我をして絆創膏を貼る際に濡れた皮膚にそのまま貼ろうとする方は少ないと思います。
私の経験では乾燥している方がくっつきやすく感じています。
歯に対して接着剤で何かをくっつける時も同様です。
ラバーダム防湿はできるだけ乾燥させた状態で処置を行うことができるため処置を有利に進めることができます。
そして処置を成功に導く重要な3つ目のポイントとして
「できるだけ神経に細菌が触れないように行うこと」です。
この点でもラバーダム防湿を行うことが有効です。
医療ドラマなどの手術シーンで清潔な布で術野だけが見えるように清潔な布を被せている場面を目にしたことがある方もいらっしゃると思います。
ラバーダム防湿はあの方法と同様に清潔に処置を進めることができます。
お口の中は雑菌が多く含まれる唾液が絶えず流れています。
露出した、させた神経に細菌が触れてしまうと治療の成功率は下がってしまいます。
このことから生活歯髄温存療法でもこのラバーダム防湿を行うことが重要であると考えています。
次回は使用する薬剤について掲載させて頂けたらと思います。
今回もご一読頂きありがとうございました。
横浜駅きた西口歯科
院長 清水勇策
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