こんにちは。横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」です。
離乳食が始まる頃「歯磨きはどうすればいいの?」と疑問を抱く保護者の方は多いのではないでしょうか。歯磨きを始める時期は、下の前歯が生え始める時期が理想といわれており、月齢でいえば6~9ヵ月頃が目安となります。
今回は、歯磨きを始める時期の目安や歯磨きのやり方、仕上げ磨きのポイント、嫌がるときの対処法などについて解説します。
子どもの歯磨きは何歳からはじめる?
歯が生え始める年齢には個人差がありますが、生後6~9ヵ月頃に下の前歯から生え始めることが一般的です。乳歯は大人の歯に比べて虫歯になりやすく、進行しやすいという特徴があるため、歯が生え始めたらすぐに歯磨きを始めることが望ましいでしょう。
最初の頃は、ガーゼやハミガキシートなどで歯を拭く程度でかまいません。ミルクを飲んだ後に指にガーゼやハミガキシートを巻き、歯や歯ぐきを優しく拭きましょう。
また、乳児用のシリコン歯ブラシは、歯が生える前から使用することも可能です。歯ブラシに慣れるための練習として、早いうちから使用しても問題ありません。
なお、毛束のついた歯ブラシを使用し始める目安は、上の歯が生え始める頃です。月齢でいえば、生後9ヵ月~10ヵ月頃になります。
離乳食の時期ですので歯がさほど汚れることはありませんが、歯の表側や歯と歯ぐきの境目、歯の裏側などに優しく歯ブラシを当ててみてください。最初からじっくり丁寧に行う必要はありません。
まずは、お口の中に歯ブラシが入る感覚や歯磨きの感覚に慣れることを目標にしましょう。
子どもの歯磨きのやり方
ここからは、子どもの歯磨きのやり方について、いくつかのポイントを解説します。
年齢に合った適切な歯ブラシを選ぶ
乳幼児の歯ブラシには、さまざまな素材や形状、大きさのものがあります。歯ブラシのパッケージには対象年齢の目安が記載されていますので、お子さまの年齢に合ったものを選びましょう。
例えば、赤ちゃんの歯ブラシには、大人の指にはめて使うシリコン製のものやハンドルが輪っか状になっているもの、ストッパー付きのものなどがあります。幼児期になると、大人と同じような形状の一般的な歯ブラシを使用するようになるでしょう。
歯ブラシの毛束の大きさは、上の前歯2本分くらいのサイズのものを選んでください。「どのような歯ブラシを選べばよいか分からない」という保護者の方は、一度歯科クリニックへご相談ください。
歯ブラシを小刻みに横に動かす
歯ブラシはゴシゴシと大きく動かすのではなく、シャカシャカと優しく小刻みに動かすと、汚れが落ちやすくなります。歯1~2本ごとに磨き進めるようなペースを意識するとよいでしょう。
お子さまは自分のお口の中の状態をイメージするのが難しいため、歯磨きの仕方の動画を観たり鏡で口の中を確認したりしながら、少しずつ歯磨きの仕方を身につけましょう。
ジェル状の歯みがき粉を使用する
保護者の方の場合、泡立つタイプの歯みがき粉を使用している方も多いかもしれません。
しかし、小さなお子さまの場合は、口の中が泡だらけになると歯磨きがしにくくなります。そのため、始めのうちはジェル状の歯みがき粉を使用しましょう。
なお、歯みがき粉は絶対に使用しなければならないというわけではありません。フレーバー付きのものを使用すると、お子さまが歯磨きをしやすくなるでしょう。フッ素配合のものを使用すると虫歯予防になったりするメリットがあるため、虫歯予防に役立ちます。
保護者の方が仕上げ磨きをする
小さなお子さまが磨き残しなく歯を磨くことは難しいため、保護者の方が仕上げ磨きをすることが大切です。小さななうちは、しっかりと磨けているかどうかよりも、正しい歯磨きの仕方を覚えることや楽しく抵抗なく歯磨きができるようになることのほうが重要です。
お子さまが磨ききれない細かい部分のブラッシングは、保護者の方が丁寧に行うようにしましょう。なお、仕上げ磨きは、小学校中学年くらいまで行うことが理想です。
仕上げ磨きのポイント
仕上げ磨きのポイントは、以下の通りです。
保護者の方が正しい磨き方を覚える
上唇と歯ぐきをつないでいる筋の部分を上唇小帯といいますが、この部分に歯ブラシが当たるとお子さまが痛がり、歯磨きを嫌がる恐れがあります。そのため、人差し指の腹を筋の部分に優しく当てて隠すようにしてから前歯を磨くようにしましょう。
虫歯の原因となるプラークは、歯と歯ぐきの境目や奥歯の溝などに多く蓄積します。特に、奥歯は磨き残しが多い箇所ですので、丁寧に磨くことを心がけましょう。強い力で磨くのではなく、優しく磨くことが大切です。
安全な姿勢で行う
お子さまが立っていられないうちは、膝の上や足と足の間などに寝かせて身体を固定して磨くとよいでしょう。歯磨き粉を使用し始めると、仰向けでは唾液や歯みがき粉を飲み込みやすくなります。歯みがき粉を使用するようになったら、座らせてあげるようにしましょう。
仕上げ磨き用の歯ブラシを使用する
仕上げ磨きをする際に、お子さまが使用している歯ブラシをそのまま使用すればいいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、保護者の方が仕上げ磨きを行う際には、仕上げ磨き用の歯ブラシを使用しましょう。仕上げ磨き用の歯ブラシは、ヘッドがコンパクトで薄く、狭いすき間まで磨きやすいという特徴があります。
また、お子さまが使用するハブラシよりも柄が長く、大人が操作しやすいこともポイントです。
デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
虫歯の原因となるプラークや食べカスは、歯の表面だけでなく、歯と歯の間にも蓄積します。そのまま放っておくと虫歯が発生するリスクが高くなりますので、子ども用のデンタルフロスや歯間ブラシを使用して、細かい部分まで丁寧にケアしてあげましょう。
子どもが歯磨きを嫌がるときは
お子さまが歯磨きを嫌がるときには「歯磨き=嫌なもの」というネガティブなイメージを抱いていることが考えられます。歯磨きを抵抗なく受け入れてもらうためには、お子さんが歯磨きを楽しめるように工夫することが大切です。
以下では、お子さまが歯磨きを嫌がるときの対処法をご紹介します。
短時間で終わらせる
仕上げ磨きが長いとお子さまは飽きてしまいます。お子さまに不快感を与えないように短時間で終わらせましょう。歯磨きをしながら話しかけたり数を数えたり、歌を歌ったりしてあげると良いでしょう。
好きなデザインの歯ブラシを使用する
お子さまが気に入ったデザインの歯ブラシを使用することで、歯磨きに対するモチベーション維持に役立ちます。歯ブラシ売り場に行って、お子さまと一緒に選ぶのもよいでしょう。
フレーバーの歯みがき粉を使用する
子ども用の歯磨き粉には、さまざまなフレーバーのものが販売されています。イチゴやブドウ、オレンジなど種類が豊富なので、お子さまが好きなものを選ぶのもよいでしょう。いくつか用意して、お子さまがその日の気分で選べるようにするのも方法のひとつです。
ご褒美を用意する
ご褒美として、キシリトールのタブレットやシールなどを用意してあげましょう。ご褒美を用意することで、お子さまが楽しく歯磨きできるようになるでしょう。
まとめ
今回は、歯磨きを始める時期の目安や歯磨きのやり方、仕上げ磨きのポイント、嫌がるときの対処法などについて解説しました。乳歯は大人の歯に比べて虫歯になりやすく進行しやすいという特徴があるため、早いうちから歯磨きに慣れておくことが大切です。
赤ちゃんのうちはガーゼ磨きから始め、上の歯が生え始めたら、歯ブラシを使ってブラッシングを行うようにしましょう。お子さまが歯磨きを嫌がるときには、フレーバー付きの歯磨き粉を使用したりご褒美を活用してみてください。
お子さまの歯磨きの方法について詳しく知りたい方やお子さまのお口の状態について不安がある方は、歯科クリニックへご相談ください。
お子さまの歯を守りたい方は、横浜市神奈川区「横浜駅」きた西口より徒歩5分にある歯医者「横浜駅きた西口歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、予防歯科や虫歯・歯周病治療、根管治療やインプラント治療などさまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、Web予約もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。